[ゴーストランナー PS4日本語版]ゲームレビュー:評価+感想[GhostRunner Game Review]

 

今回紹介するゲームは「ゴーストランナー」のPS4日本語版です!

海外では2020年10月で発売しており、

今回は日本語訳を追加して2021/01/28で発売しております。

異色な一作で、それなりに話題になっております。

スタイリッシュゲームという外見ですが、

実はとんでもない罠が隠されています・・・

総合評価:★★★
ストーリー大筋

舞台は文明がほぼ壊滅した未来で、

人類の唯一残った生活圏、

巨大タワー都市「ダーマ・タワー」であります。

主人公は「ゴーストランナー」というサイボーグで、

謎の人物から、タワーの支配者「キーマスター」マーラを倒す使命を承った。

キーマスターは暴虐な支配者ですが、

タワーを上って彼女に近づくにつれて、

この物語の裏にまだ何かあると、

薄々気づき始めます・・・

最初は単純な目的ですが、徐々にその謎の真実を明かす、

というストーリーの構成であります!


システム概要

本作の進行は、完全ステージ制の一本道であります。

マップには隠しアイテムが少しあるものの、

ルート自体は完全固定であります。

ステージクリア後、自由選択が可能になります。

そしてクリア画面・・・なんと死亡回数も記載しております

ちょっとした意地悪さも感じますね( *´艸`)

戦闘において、基本敵味方問わずすべて「一撃死」なので、

攻撃も「攻撃」だけになります。

逆に、「移動」がかなり多彩になります。

ダッシュを始め、壁走り、スローモーション、ワイヤーアクション、

そして進行につれて習得する特殊技もあります。

これらを利用し、敵の弾幕を括り、ギミックを解除してクリアを目指す。

まさに銘打ちする「パルクール高速アクション」であります。

また、失敗して死亡したら、すぐチェックポイントに戻されますので、

リトライも超早い!

育成システムも存在しますが、

こちらは「攻略進捗」によって成長しますので、

自分でレベリングすることができない。

スキルの装備はテトリス風で、各スキルがブロックになり、

そのブロックを嵌めることで「装備」!

思わずの所でミニゲームですね(;'∀')

収集要素もありますが、

装備効果がある物はありません・・・

まさに「収集」だけの要素になります!



一撃必殺

前も少し触れましたが、このゲームは敵味方問わず、

全て「一撃」で死にます

主人公においては、例え弾に掠っただけでも死にます・・・

まさに令和時代のスペランカー(*´ω`*)

ギミック関連は落下はもちろん、

ダメージゾーンに少しでも触れたら即死

かのロックマンのデュンデュンデュンを彷彿させるほど・・・

敵も一撃で倒せて、爽快感を生み出すことは確かに可能ですが、

弾幕で来る上で、地形ギミックと相まって、

こっちの「ワンパン」の方がはるかに大変ですね(;´・ω・)


精密操作ギミックゲーム

自分から見ると、本作は「アクション」より

「精密操作」を求めるギミック解除ゲームが正しいと思います。

確かに敵は存在していますが、全部一撃なので、

もはや環境と合わせて一つのギミックとなります。

クリアするにはそれを解除する正解パターンを探し出し、

かつ正確にこなす必要があります。

少しでもミスしたら「死」、やり直し!

(やり直しも早いですがw)

外見や画面こそ2020年代の物ですが、

中身は80年代のワンミスで死ぬゲームのそれと同じです。

(主人公の貧弱さもスペランカーなみ(;'∀'))

また、弾幕シューティングみたいにパターン構築する必要もあり。

内容的に悉くクラシックの「精密操作」ゲームに尽きます。

古き良き時代を思い出させるゲームでもあるかも?



超高難易度

ジャンルを問わずなら、このゲームは恐らく近年最高難易度レベルでしょう

(クリア可能を前提に)

どんなに些細なミスでも死にますので、

死亡回数だけを見るとかなり恐ろしい・・・

ゲーム自体も死亡カウントをデフォルトに搭載しており、

クリアの時でみせますので、その意図が見え見えですね・・・

(自分の最高記録は500越え)

が、自分としては、

このゲームは今はやりの死にゲージャンルではないと思います

敵やギミックを研究し、自分なりの答えで攻略するのが死にゲーですが、

本作は攻略の「正解基本」が存在しており、

それを正しくこなすことを要求するゲームです。

今の時代の死にゲーというより、

前でお話しした、80年代の精密操作アクションに近いです。

でも、その難易度の高さは想像以上で

チャレンジ応えは十分にあると思いますよ(`・ω・´)b



評価点
スタイリッシュな作り

値段のわりに、品質は実に( ・∀・)イイ!!

雰囲気ある画面構成、格好いい動き、高速アクション

どれも「スタイリッシュ」に仕上げています。熟練したプレイヤーでしたら、

まさしく華麗に「魅せる」ことがで来るのでしょう

(その前にとんでもない努力ですが)

この「スタイリッシュに動く夢」をエサに、

エグイステージを攻略させることが、

このゲームの本質でもありますね(;´∀`)



完璧なリトライ仕様

ステージごとの死亡回数が基本3桁(初見)の本作なので、

リトライ機能も良く作り上げています!

チェックポイントをこまめに配置し、死でボタンを押したら、

「直ぐ」やり直せます

そう、ローディングやフェードなど何もなく、「直ぐ」戻ります。

挙句ボタン一つでリトライできる機能もあり、

オンにすれば押すだけでリトライ:(;゙゚'ω゚'):

ミスして死を待てずにすぐリトライできるのも、

この機能の素晴らしさであります。

あまりにも早いので、ミスしてすぐリトライを繰り返すうちに、

「これもスタイリッシュなんじゃないの?」という錯覚が生じるほど・・・

ゲームの難易度はさておき、

リトライするときのストレスを最大限に減らすことは、

間違いなく評価できるポイントであります(`・ω・´)b



不足点
行き過ぎた難易度

個人としては、本作の難易度は少し、

行き過ぎたと思います。

精密操作をほぼ完璧に実行しないかぎり、

直ぐ死んでリトライになるのは、

リトライ云々というより、攻略自体がストレスになります

プレイヤーの相性もあり、精密操作が得意なプレイヤーなら問題ないですが、

全員が全員でそうじゃないのでまさしく「人を選びすぎる」ゲームであります。

クリア不可能のバランス崩壊には至らないが、

結構ギリギリな処まで(ここまでぎりぎりにする調整もすごい(;'∀'))

一つのエンカウントをクリアする度、

達成感より疲労の方が勝てる印象が強いと思います。


強制FP視点

これも一つの不足点だと思います。

実は、このゲームは難易度の向上のために、

FP視点にする側面もありまして、

ゲーム性の成立の為に必要あるかもしれませんが・・・

折角格好いい動きなのに、一切見れない!!!!

オープンニングみたいな恰好いいシーンは、

決して拝めないことは何より残念です。

それに、FP視点なくても十分難しいので、

そこまで執着なくてもな~と思っております(゜-゜)

自分から見ると、視点変更機能があれば、

本作がより素晴らしくなると思います!


イベントの語り

これは、日本語版だからこその問題です。

本作のイベントは、特別なシーンがほぼなく、

「プレイの最中」で行います。

ま~基本会話イベントですが・・・もちろん英語です!!

訳する部分は字幕だけで、

このゲームをプレイするとき先ず読む余裕がない(゚Д゚)!

そして、文字の大きさも小さ目なので、

もっと読み辛くなります・・・

リアルタイムイベント+英語音声+このゲーム性

加えて小さい文字の字幕、

ストーリーの流れを把握することが難しくなります・・・

日本語版だからこその欠点であり、

残念より少し悲しい気持ちもありますね(´;ω;`)


補足:難易度について

全体的に崩壊までぎりぎり調整しておりますが、

ラストステージがつい崩壊のラインを超えました(-_-;)

でも、これはギミックの問題ではなく、

システムの基本仕様の調整不足によるものです。

壁走りのフィードバックがない」という問題であり、

前はまだ見過ごせますが、

最終ステージで大きい問題になります。

練習で何とかなるとおもいますが、

細かい調整不足が存在することも事実です。

だから、強制FP視点ないってな・・・



お勧めできる人
・自分の腕に自信があり、チャレンジしたい
・精密操作が得意
・ドM
・死にゲーハンター
X自慢したい、マウント取りたい

お勧めできない人
・一般的プレイヤー

ゲームとしての質は高いですが、超高難易度の精密操作を求めすぎるせいで、

極めて人を選ぶゲーム

本作に対する総合イメージとなります。

決して「面白くない」訳ではないですが、

醍醐味を味わう前の努力が長くて辛い・・・

よほど精密操作に自信があり、もしくはドM傾向ではない限り、

あまりお勧めできない一作でります。

誤解がないように繰り返しますが、ゲームとしての完成度は高いですよ(`・ω・´)b

まぁ~自慢やマウント取りとして最適なゲームかもね(;'∀')

(行為自体はお勧めしません)



[サムライジャック時空の戦いPS4日本語版]ゲームレビュー:評価+感想 [SAMURAI JACK: BATTLE THROUGH TIME]

 

今回紹介するゲームは「サムライジャック 時空の戦い」のPS4日本語版です!

PCとXboxではすでに去年の8月で発売しており、

PS4版は少し遅れる形になっております(-ω-;)

原作「カートゥーン」をベースにしたゲームですが、

自分は原作について聞いたことがあるだけに留まるので、

あくまで一ゲーマーとして、感想を述べさせていただきますm(_ _"m)

総合評価:★★★
ストーリー大筋

原作を知らない人にとって、本作のストーリーは

「ジャックが悪(アク)を倒し、彼女を救う戦い」という、

非常に単純明快な話になります。

ラスボス「アク」が作り出した時空の狭間を彷徨い、

脱出の方法を探りながら、

友たちを救出し、力を合わせ、最後の戦いを挑む

(友たちとの連携は演出だけですが(;´∀`))

最終的に悪を倒し、彼女と幸なハッピーエンド目指す(∩´∀`)∩

まぁ・・・こういう理解は決して間違いないですが、

調べによると、

本作は原作のエンディングのIFであり、

ファンの期待に沿えて、よりハッピーな結末を用意した一作です

原作の話では、より悲しい結末であります・・・

そう考えると、ストーリー自体もそれなりの重みがありますね!

が、原作の知らない方にとって、

分かりつらいことですが(悲しい・・・)



システム概要

本作は完全なるステージ制アクションであります。

一本道のステージの最後のボスを攻略後、

また次のステージへ行くクラシック仕様です。

一度クリアしたステージなら、メイン画面で自由選択ができます。


戦闘は強弱攻撃の組み合わせによるコンボで攻め、

ガード、回避、ジャストガード、パリィで敵の行動を捌く。

実際、結構硬派な難易度で、それなりのプレイスキルを要求します

一方、育成することもできまして、

主に技の習得による強化です・・・が、

基本アクションも幾つ(パリィやジャスガなど)習得する必要があり、

強化というより、寧ろフル強化からスタート地点のイメージ

また、武器の変更も可能で、多彩な武器が用意されております

性能の違いはありますが、技はキャラクターの強化に依存します。

回復アイテムやサポートアイテムもありまして、

硬派な戦闘に対する救済にも考えられます(;´∀`)

店も存在していて、各ステージの決めた場所に配置されます。

この店も一癖で、アイテム関連だけでなく、

一部の強化も絡んできます

よって、フル強化するには経験値だけでなく、金すら要りますので、

育成は意外に難儀されておりますOTL


原作カートゥーンをベースに

前も少し触れましたが、本作はCartoonNetworkのアニメが原作で、

それをベースにしたゲーム作品です。

前でお話ししたストーリーの改変だけでなく、

原作に忠実した設定も盛り込まれております(調べ)

アイテムの名前、戦闘アクションや言動など、

全て原作を考慮し再現します。

敵の武器を奪う投げフィニッシュはまさにそれの一つ!

原作ファンであれば、間違いなく感動レベルでしょう・・・(´;ω;`)ウゥゥ

(原作知らないなら感心になるだけかも(;´・ω・))


難易度という名の「周回」

このゲームには難易度の選択おりますが・・・

正直、周回要素」として見るほうがいいと思います

難しい相当のマスターサムライはすでに育成前提の難易度設定なので、

最初からこれをプレイすると、とてもじゃないですが相当辛い。

マスターサムライは育成あり、

その次のマスターオブマスターズはフル強化前提のプレイとして認識しましょう。

最初から高難易度でいくと、痛い目に合いますよ(´;ω;`)ウゥゥ

(実体験です)


クリア後のミッションモード

クリア後、「ミッションモード」が開放されます。

条件の設定した課題をクリアするプレイモードです。

クリアすれば、本編にも使えるご褒美がもらえます(金など)

が、限定要素もなく、トロフィーも関係ないので、

コアなファン向きのモードだと思います。

でも、最終盤のミッションは最高難易度より難しいので、

腕に自信があるプレイヤーに対する挑戦状でもありますね(`・ω・´)

ファンサービスでありながら、

一種の自己満足モードでもあります!



評価点
ぶれないカートゥーン演出

画面を見てすでに分かると思いますが、

全てカートゥーン押しです!

3Dゲームにも関わらず、

モデリング色使いもそれを意識しております( *´艸`)

キャラクターの表情も豊かで、まさにカートゥーンを鑑賞する感じ。

また、ジャックのHPによって、服装も破損しております(原作反応)

しかもイベントもそのまま!

敵我の動きもきめ細かく、見るだけでも楽しい気分になります♪(ノ)’∀`(ヾ)

自分でカートゥーンを演じる錯覚すらあります。

が、ストーリー自体はシビア寄りなので、

これらのコメディー演出に合せると中々シュール

これもカートゥーンだからこそ味わえる雰囲気ですね( *´艸`)


多彩なる武器

本作の武器は数だけでなく、「種類」自体も多い

メインだけで6種類で、其々の特徴が大きく違います。

遠距離のサブ武器と合せて、さらに組み合わせが豊富になります。

自分の戦闘スタイルを研究するのも、本作の楽しみの一つであります。

そして、遠距離武器には銃器があり、本当にはちゃめちゃw

まさに「洋風サムライ」ですね(ノ・ω・)ノ!

この大暴れによる楽しさこそ本作の売りでございます。


絶妙なバランス調整

全体的に難易度高いですが、実はしっかり調整されております。

確かにアクションだけで勝負すると、

初見ノーマルですら苦戦することが多いです。

ですが、そのための「回復アイテム」が用意されております!

使用につれ、意外なほどスムーズにいけます・・・

そしてキャラを育成し、プレイヤーも経験を積んで上達し、

そこで更なる高みへ挑戦します。

まさに模範的なレベルデザインです!

まぁ~全体的に難し目であることは否めないですが(;´∀`)



不足点
原作ありきのストーリー

本作の大問題の一つは、まさにこれです。

ストーリーの進行は全て「原作を知ってる」の上で進んでおります・・・

キャラクターの背景や関係性などの説明一切なく

事の発端もほぼわかりません!

ストーリーの全貌を理解したい場合、

やはり原作を視聴するしかありません

原作が知らない場合、前も話したように

「悪を倒し彼女を救う」とだけ、単純化にしましょう(;'∀')


ボリューム不足

これも大きい問題であります。

難易度による周回がないと、

このゲームは9つのステージが全てです!

育成と収集要素を入れるとしても、

ボリュームは決して大きいとは言えない・・・

自分もなんと初日で一周クリア・・・

しかも収集要素を集めながらOTL

それに対して定価5480円!!

正直、ちょっと強気すぎますね(;゚Д゚)

確かに作りは非常に素晴らしいですが、この値段はやっぱり高い。

3000円台の価格であれば、

神レベルに近い一作ですね・・・残念です。


敵のハメ攻撃

ゲームの仕様的問題なら、おそらくこれでしょう・・・

どうやらダウンしない限り、被弾するときの無敵時間はほぼありません。

よって、遠距離の弾幕攻撃コーナーでの多人数ぼこぼこに遭ったら、

ほぼ即死レベルになります・・・

元々硬派なつくりの上でこの設定、

すこし理不尽を感じます・・・

一種の仕様として受け入れるのもいいですが、

プレイヤーに与えるストレスを考えると、

あまりいい設定とは言えませんね(-_-;)




お勧めできる人
・原作ファン(特に)
・アクションゲーム得意
・カートゥーンによる違うゲーム体験
・高質なクラシックアクションを求む

お勧めできない人
・原作が知らない
・手元に資金が足りない

西洋の思うカートゥーン風サムライが派手に暴れまくり、

悪を倒し、世界と彼女を救う

自分のこのゲームをまとめる一言になります。

特に原作が知らない人にとって・・・

原作を把握済みのファンでしたら、

さらに重みを感じ、より楽しめることになるでしょう。

基本の作りがかなり高質で、拘りも強い。

カートゥーン風の演出も素晴らしいだけでなく、

ゲーム自体の娯楽性と完成度も高い。

ただ、値段のわりにボリュームが少なく、

原作の理解を要求することに相まって、

中々定価で購入し辛い一作であります・・・

プレイする価値のある作品ですが、

原作ファンでない限り、もう少し待つ方がいいかもしれませんね(`・ω・´)b