[エンパイア・オブ・シン日本語版]ゲームレビュー:評価+感想[Empire of Sin Game Review]

 

今回紹介するゲームは「エンパイア・オブ・シン」のPS4日本語版です!
海外では2020年12月で発売しており、
今回は日本語訳を追加して2021/02/25で発売しております。
リアルタイムとターン制SLGの合体で、
海外の話題作となっております。
今回はPS4日本語版の内容について紹介していきます!

総合評価:63 / 100
ストーリー大筋

ゲームの舞台は禁酒法時代(1920~1933)のシカゴで、

14人のボスの中で一人を選び、自身の犯罪帝国を築き、

シカゴを制覇する物語です。

ボスには其々のストーリーもありますが、

頂点を目指す」事は共通であり、

どのキャラを選んでも変わらない目標であります。

自分の分身を選び、金と欲望の暗黒街で成り上がろう!


システム概要

進行は基本、「経営」と「戦闘」を大きく分けています。。

先ず戦闘によって、建物を入手し「施設」を建てます

そして経営によって利益を生み、

さらに戦力増強という流れとなります。

経営パートはいわば「リアルタイムSLG」です。

何もしなくても時間は進み、状況がどんどん変わります

「建設」だけでなく、収入に関しても非常に細かく設定されており、

適切なアップグレードと建設計画も必要です。

また、リアルタイムで常に競合相手に狙われますので、

これらの建物を守ることも考えないといけません。

外交もありまして、競合相手との駆け引きも大事です。

戦うだけでなく、ビジネス提携もありまして、

これも経営戦略の一環となります。

そしてゲーム内にミッションも用意されていて、

「少し」程度の道しるべやストーリーになります。

共通のもあれば、ボスごと専用のもあります。


戦闘になると、「ターン制SLG」となります。

特筆すべきなのは「カバー」という概念です。

敵と障害物の位置を意識して移動すれば、

被弾も一気に少なくなります(敵も同じ)

コマンド式ですが、戦略に関してはSTGに似てて、

非常に味がある構成であります。


そして、戦闘に必要な構成員を雇わらないといけないし、

装備も必要です。

これらすべて「金」が必要で、経営パートに返ることになります。

金力と暴力まさに一体両面!

システム面でも「犯罪」に帰結する作りでございます。


リアルタイム+ターン

先ほども紹介しましたが、本作は「ターン」と「リアルタイム」

が共存する戦略ゲームです。

今でも珍しくて、一気に二種のプレイを楽しめる異色なつくり。

どちらのパートも大事なので、

2種類の戦略モードをともに楽しめる一作でございます。


硬派な経営システム

建てれる施設の種類こそ少ないものの、ステータスは非常に細かい。

適当に進むと、逆に赤字になることも・・・OTL

初見の序盤は特にこの状況になりやすいと思います(;'∀')。

急がずに、各ステータスを良く理解し経営に臨むことが、

利益を得る近道でございます。

でも、あまりにもの緻密さで、

10時間以上プレイしても解明しきれない現実もあります(;'∀')

まさしくSLG上級者向けの硬派システムでございます!


街並みの再現と探索

ゲーム自体はSLGですが、

なんと、RPG風みたいな移動と探索もできます!(ノ・ω・)ノ

あの時代の街並みも良く再現しており、

散歩に行って風景を楽しめることも可能!

そして、街の中になんと「物資」も隠れておりまして、

少しの探索気分にもなれます(*´ω`*)

ただ、こうしてる間にも時間が過ぎてゆくことは、

くれぐれもご注意を。



評価点
風情のある世界観

良く考証して作り上げた街並みはもちろん、

ゲームプレイ自体も「犯罪」にしっかりと合致して、

各ボスの成り上がりストーリーと合わせ、

プレイする自体は、「クライム映画」の主人公をなりきる感じになります。

そして一貫したジャズ風BGMもさらに味を深まる

まさに最高な雰囲気の犯罪ゲームかも?


要素テンコ盛り

このゲーム、大量な「模擬戦略」要素が詰め込んでいます

リアルタイムの経営とターン制の戦闘で大きく分ける上で、

細かいステータスも用意されております。

全てのステータスを理解し、それに応じる戦略を立てることで、

やっと「美しく」攻略できます。

SLGとしての完成度が非常に高く、

得意なプレイヤーにとって、腕が鳴る一作だと思います


帝国を築く中毒性

本作の難易度は意外に高く、

帝国を成長させることは割と難しい。

だから、軌道に乗って順調に成長することができたら、

「もっと」欲しいという願望がさらに湧いてきます

街が自分の色に染まって、収入も増えることを見て、

その達成感は半端ない

人の心をくすぐるのも上手い本作ですね(*´ω`*)


人間模様を描くミニドラマ

本作の登場キャラは、相対関係が存在しております

しかも雇用と行動により、リアルタイムで変化します。

独自のミッションを持つキャラもあり、

それをこなすことにつれて、よりキャラを理解することができます。

独自な人間模様が生じ、

暗黒街の夜を彩ります


STG風戦闘と多彩な銃器

STGではないですが、本作は銃器に結構力を入れております

種類が多く、モデリングもしっかりしています

リアルに存在した銃器もあって、

音も細かく仕上げています。

そして、カバーの導入により、

ターン制でありながら、不思議にもリアルさを感じます

STGが苦手な方にとって、

本作を利用して「雰囲気」を体験することも可能だと思います!



不足点
多すぎる情報量

本作はやるべきことが多く、しかもステータスも細かい。

確かに最初の時チュートリアルはありますが、

そこはできることの「最低限」の紹介で、

決して詳しいとは言えません・・・

ゲームの仕様を全部理解することは、

正直至難の技とも言えます(;´・ω・)

自分は何も調べない状態で10時間以上プレイしても、

解明しきれないほどです。

結局ネットで調べて、

時間をかけて読むことでやっと理解出来るという始末・・・

情報量に対する説明はあまりにも少ない現状です



テンポの遅さと繰り返し作業

ゲーム内でやることは多くだけでなく、

繰り返す作業も多い

縄張りの拡張と防衛の「戦闘」は、まさに代表の一つです。

ローディング時間も長く

テンポは決して良くない・・・

しかも!トロコンするにはなんと全員クリアする必要がある( ゚д゚)ハッ!

どんなに面白くても、14周はさすがに辛いでしょう・・・

トロフィーの設定もやり過ぎ感が強い一作です


エラーはひどい方

そんなに重いゲームには見えないが、

エラーは割とひどい方です・・・

しかもアプリ終了だけに留まらず、

なんと本体をフリーズさせることも・・・

PS4を再起動する必要もあり、さらにストレスがまします。

バグもそこそこあり、

記録に残っていないがセーブデータを壊すものも・・・

どうやら、多すぎるキャラクターの各自の挙動の計算が、

メモリを大幅に圧迫するらしい(゜_゜>)

原因はどうあれ、このエラーの頻度と酷さは

決して快適なプレイ環境ではないと思います。


補足:セーフデータ破壊バグ

ここで少し状況を説明します・・・

このバグの発生条件は、他勢力の金がマイナスにることで発生!

どうやら開発はマイナスを想定したなくて、

マイナスになると逆に高速無限増加になります・・・

こうなるとデータ自体が破壊されて、進行不能になります。

他勢力と交易する場合、

金をとり過ぎないよう、注意しましょう~



お勧めできる人
・戦略/経営ゲームが得意
・近代歴史と犯罪物が好き
・一風変わった銃器戦闘を味わいたい

お勧めできない人
・SLG初心者
・作業ゲームが苦手
・もうエラーはいや!!!

SLGとしての完成度が高く、雰囲気と没入感も最高ですが、説明不足とエラーバグに殺された悲しい一作。

リアルタイムとターン制SLGをうまく合体させ、

そして考証をベースに作り上げた世界観

「ゲーム」としての完成度は高いと思います・・・が、

細かすぎる設定による複雑さは、

SLG初心者にとって決してやさしくない(説明のなさも問題)

エラーとバグが多発する環境を加えて、

本作の魅力を大きく削ぐことになります。

今後のアップデートの様子を見て、

そして自分のSLG愛と相談してから購入する方がよいのでしょう!





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